2017年01月01日

GUNプロについて思うこと

ukkarimangoさんからコメントをいただき返信しようとしたのですが長くなりそうなので記事にすることにしました
GUNプロについて思うこと



ukkarimangoさん
はじめまして(^^ゞ
そうですね俺は既に旧GUN誌からすると35年以上ですが…
なんかホントここ最近酷い…何度か書いたのですが旧GUN誌が廃刊になり

GUNプロが出てからホントお布施のつもりで購入していましたが
正直・・・ですw

前回の特集の原文を記載します

「警察官の拳銃はもっとも身近にある拳銃ということになります。ですから今回の特集テーマは以前からやりたいと想っていたのです。しかし、警察方は使用している拳銃について情報をほとんど公開していません。そんなわけで、直接取材することなく、わずかな情報を元に今回の特集記事をつくりました。」

・・・です。すなわち取材交渉はしていないですね(笑)
どこの世界でもどこの業界でもどんなものでも例えばレース業界で自社の車両を「取材してくれ」なんていう事はありません
勿論新興のショップだったりすれば依頼する事はあってもプロの世界ではありません

大手企業であればほとんど「広報部」があり、例えば一店舗を取材しようとしても広報部を通さないと基本は取材できません
それと同じく警視庁にも警察庁にも広報課・広報室があり前者では見学もできます。
こと装備に関してつまびらかにしている訳ではありませんが、共産主義国家や独裁国家ではないのですからそういった機会もあり
また、取材を申し込む権利が、雑誌を作る・・・専門誌を書くしかも自身で「以前からやりたいと思っていたのです」と言っていながら
その門をたたくことすらしないとは支離滅裂としかいいようがありません。閲覧式の写真を載せる・・・今回しかり前回しかり
アマチュアでも十分(機材買うお金があれば)撮れる画像でしかありません。

2016年10月号で副編集長はこのように書いています

「Akitaさんも同様、間違って解釈してため、今回のような記述になりました。謹んでお詫び申し上げます。複数人の銃器に精通した編集者が原稿のチェックをおこなっていれば、誰かが間違いに気づくのでしょうが、現実にはそれができません。間違ったことを掲載することは避けなければなりませんが、月刊誌という形態を活用し、こういった形により訂正させていただく事でお許し頂ければ幸いです。」
原文まま
ちなみこれより前に責任は自分にありますとありますが、そんなのは決まり文句でしかありません。さてここで気になるのが「複数人の銃器に精通した編集者」とありますが。どこの業界でもそうですが勤務している人間がその業界のエキスパートではありません。ですが複数人・・・2人もいないのでしょうか?そうであればもはや「プロフェッショナル」なんかではないと思うのです。これについてさらに後述します

ついで
「私はGUN Proのスタートとともに編集業務を担当するようになった新参者です。まだまだ未熟ですが、編集業務を開始するにあたり、ある方にひとつの質問をしました。ライターが明らかに明らかに間違っていることを書いて入稿してきた場合は、編集者はどうするべきか?というものです。それに対し。私の大先輩であるその方からは、執筆者の署名記事である以上、たとえ間違った内容であっても、それを勝手に編集者が勝手に訂正してはいけない、とのお返事を頂きました。現実的には、書いてある内容が間違っていると思った場合、ライターにそれを伝えます。しかし双方の意見がぶつかり、合意に達するという保証はありません。諸説あってもどれが真実か判らないようなことも多々あります。また時間的にそのようなキャッチボールをしている余裕がない場合もあります。そういった時、違うのではないか?と思いつつ。印刷に回すという事もあります。」

あらためて読んで自分でキーボードを叩いて、怒りを通り越してあきれるしかありません。同紙がいついつから創刊されたか記憶にありませんがこの副編集長がその前はどういった仕事をしていたのか知りませんが創刊即副編集長・・・しかも編集業務をしたことない「素人」が専門誌の副編集長など少なくとも父親の友人に聞いていも「いない」と答えるでしょう。どんだけ優秀なのか人材不足なのか・・・少なくとも前者ではないでしょう(笑)
 また本人が本人なら大先輩も大先輩。としか言いようがありません。執筆者の文章を勝手に編集するのは倫理的に間違っています。ですがそれを回避するには、ふたつ「も」方法があります。まずはそれを記事として載せない事です。

「間違い」と言えばまだ聞こえはいいですが、とりようによっては「ウソ」であり今風に言えば「ねつ造」です
知りながらそれを掲載したのであれば編集者としての職務怠慢どころではありません。俺はタブロイド誌を買っているのではないのですから。
また「合意に達する保証はありません」と「時間的にそのような~」とあります。つまり知りながらウソを載せているのを自白しています。
本当に信じがたい内容です。
「諸説あってどれが真実か判らない~」それは載せてはいけません。裏付け。すなわち証拠がない限り記事として専門誌に載せるべきことではないのです。ジャーナリストとは何かを訴える者ではなくただただ真実を追求しその真実を消費者に伝えることのみが職務なのです。
「個人的には」なんて件をつかうのであればそれこそコラムかブログでやればいいことです。
もう一つは「編集部:注釈」とすればいいのです

また銃規制に関しては2016年7月号において
「90年代、当時知り合いであった人が語った一言を今も覚えています。その人は日本在住でしたが、米国に銃を預け、年に数回射撃を楽しみに渡米していました。「銃がある社会は危険だ。身近に銃があってほしくない。だから自分は撃ちたいときだけ渡米する」これがその人の銃との付き合い方でした。これもひとつの考え方ですので、否定するつもりありません。でもなんかズルいな、って思いました。美味しいところだけつまみ食いだと感じるのです。」

 もう何を言っているのか・・・心理学的には理解も納得できます(笑)単なる精神破綻者です。「否定しない」と言いつつ「ズルい・つまみ食い」と否定・・・正確には批判しています。
ではこの副編集長はどう銃と接しているのでしょうか?90年代というともう30年前と言ってもいいでしょう?この副編集長は日本でも合法に「拳銃」を持てるようにしよう!と言っているように見えるのですが、一体30年間どのような活動を行ったのでしょう?この副編集長が紙面で銃を撃っているのを何回も見ていますが、一体渡航費やガンショーでの試射や取材元で行っている試射は誰がお金を払っているのでしょう?

例えば俺らが拳銃を撃ちたい!と思ったら最低でも10万円位はかかるでしょう。休日も最低でも3日は必要でしょう。

既述の様に副編集長が銃を撃っているのは「業務」なのでしょうから?(笑)会社が払っているのでしょうね

それって俺ら一般市民からしてみれば「ズルイ」とまでは思わなくても「羨ましい」と思うのではないのでしょうか?

 日本でも恐らく数千丁は「一般人」が拳銃をもっているでしょう。なので日本が完全に銃のない一般社会とは本音も建前もなく言えます
俺は当然銃が好きです。エアガンやモデルガンを撃つ前に実銃を撃っています。それくらい銃との付き合いは長く30年以上になります。
同時に銃はただの道具でしかなくそれを有用に使うのも凶器にするのも人あっての事です。

 同時に俺は10数年前まで一軒家が普通に買えるくらい車にお金を使っていました。一般道や首都高、湾岸を言えない様な速度で走っていました。完全な犯罪者だったと思います。
と、同時に虚しくもなり、その場をサーキットに移し、タイムを削る。つまり自分のスキルを上げる共に、犯罪から(大げさ)足を洗い合法な場で走りたいとき、主に11月からが2月くらいまで、走っていました。
500馬力を超える車でしたのでそんな車、今となっては身近で走って欲しくありません。うるさいし臭いし迷惑この上ありません。
警官の常套句で「そんな飛ばしたいならサーキット行け」正にその通りだと思います。ガキの頃は「近くにサーキットがねーんだよ」なんて
思っていましたがそんなのは言い訳でしかありません

今の日本社会に於いて銃を普及させるのはカリフォルニアの銃規制を緩くすることより危険なのは目に見えます。

 副編集長のいう方のどこがズルいのでしょ?法律で決めれた以上しかたありません。それをズルい・つまみ食いと言っても
その方は対価を払っています。現地で銃を購入して保管して貰っている。当然有料でしょう。友人がいれば又別でしょうが
俺にも銃を何十丁も所有している友人・知人がアメリカ・ロシアにいますので頼めば彼等は喜んで撃たせてくれるしょう
ですが、副編集長の「その方も」俺も渡航費は自分で出さなければならない訳です。俺は勿論手ぶらで行くわけにも行きませんから
それ以上かかります。
そう言った今ある現状を理解・把握・納得し自分の趣味を満喫することのどこがズルいのか「個人的には」全く理解できません。
心理学の学士をもっているので理解できないとは言えないのですが・・・理解したくありません。

この副編集長の方がよほどズルいからです

間違っているも無視
間違っているのを指摘されたら謝ればいい
他人の行動を否定はしないが批判はする

正直俺の仕事で間違っている事言ったら、怒られます
謝っても許してもらえない事も多々あります
そして「ウソ」を言ったが最後、その人は絶対俺の会社には来ません
つまらない仕事でも、日々勉強をし間違った事言わないように、もしくはその製品がもっているスペックを
しっかりと伝えなければ仕事になりません
逆に顧客が間違った内容をネットや雑誌で見てくることもあり、それを修正しなければいけない事もあります
これは非情にナーバスになる瞬間です。ともすればクレームになるからです。

ですがこの副編集長は「翌月御免って言えばいいんでしょ?」くらいに思っているのです。

うちのオヤジは産経・毎日・朝日新聞でデスク(編集長)をしていました。晩年は友人が発行する書籍の編集を行い俺もその入稿にまだ中学生でしたが携わっていました。誤字脱字、事実ではないかもしれない「?」な部分を見つけてくれと、大手出版社に赴き勿論給料もでませんし、小遣いもくれませんでしたが、誤字脱字を見つけるたびに出版社の方やオヤジに褒めらるたびに自分を誇らしく思いました。

また心理学を学ぶさい、当然テストがあるのですが俺はA+を獲れないと失望しました。
Cで単位は取れるから例え1問間違っていても問題ないのです
が、問題の答えを間違って理解していたら・・・それを間違ったままクライアントにしてしまったら?
その人の人生を変えてしまうかもしれない。だからこそ間違ってはいけない。間違って覚えていた自分に失望と自分に怒りを感じるのです
謝って済む問題ではないのです

だからこそ俺はこの副編集長に呆れますし、GUNプロ誌自体に失望しています。

まったくプロ意識が感じられないのです。


冒頭の日本警察拳銃に戻しますが
日本の主権は国民にあります
実質社会主義に近い国家であっても表向きは民主主義国家です

国家組織に取材申し込みをしても逮捕拘束はされません
毎日申込みに行ってもOKです。
あまりにも強引だと留置場くらいには入れられるかもしれません(実際には100%ありません。悪くて調書取って柄ウケして終わりです。半日で終わります)その意気込みすらないのです

この副編集長の様な人は実は沢山いて、宮使いしている人なら想いあたる節のある人物が一人や二人はいると思います
でもその多くは社内で済むことですから大きな問題ではないと思うのです

問題はこの副編集長が堂々とウソ・ねつ造が載ってもゆるしてちょ

と言っているのが

クソ

だと思うのです


・・・
ちなみに編集長て誰なのよ?






Posted by セイ  at 22:37 │Comments(1)

この記事へのコメント
こんにちは。

まさかこれだけの内容でお返し頂けるとは考えてもいなかったので、驚きつつもありがたい気持ちでいます。

赤文字で書かれている部分、先程掲載誌の該当部分を読み直してみましたが、結局はセイ様の仰るとおり単なる言い訳に過ぎませんね。
また、Turkさんは巻末にもテクニカルエディターであると書かれているので基本的に北米関係の記事はTurkさんがチェックされているのかと思ってましたが、「問題が起こった時にはじめて、それを精査する立場」だと・・・この方式にも正直疑問を感じてしまいます。
問題を起こさないようにするのがプロなのでは?

ライターが書いたものを尊重したいという気持ちは分かります。
しかし、セイ様が書かれているとおり、不正確なものは掲載すべきでは無いと思いますし、どうしても掲載したいのであればライター氏と議論・推敲を重ねる等正確な記事として完成させるべきです・・・というか、それが編集者の仕事なのでは・・・??

今のままではライターの権利は保証出来ても、肝心の読者の利益は全く保証出来ないままですよね。

数年前・・・ガスブロを調整する際モノはついでだからと1911の作動原理を調べたんですが、それが実銃の構造を勉強しようと思ったきっかけです。
その時初めてショートリコイルとシアスプリングの原理を理解できました。
ちょっと感動すると共にジョン・ブローニングに対する畏敬の念を抱き、彼の手掛けた他の銃も知りたいという欲求が湧いたのを覚えています。
そんな気持ちを抱きつつ、国内で手に入る銃器専門誌の中でも一番実銃関連の記事が多いGUNプロに目をつけた訳ですが、最近少し失望しつつあります。
間違った知識を平気で掲載し、後日間違いに気づいたら(もしくは読者からツッコミが入ったら)謝ればいい・・・と本気で考えているなら、個人的には裏切られたという気持ちになってしまいます。何の為に高い対価を支払って専門誌を購入しているのか分からなくなります。

GUNプロに関してはチェック体制の甘さ・記事内容のマンネリ化等注文をつけたい事はいくつもありますが、まずは編集者の心掛けから仕切り直して欲しいですね。
お金を掛けて対策を講じてもヒトがダメなら何をやっても無駄ですし、心掛けならお金も掛からずすぐにでも出来る事なので・・・
そういう淡い期待を抱きつつ、個人的にはTurkさんのライフル記事を読み続けたい為にも、しばらくはGUNプロ購入は続けたいと思います。
ひょっとするとお金の無駄になるかもしれませんが・・・(苦笑

最後に、結構長文のコメになってしまった事をお詫びします。
Posted by ukkarimangoukkarimango at 2017年01月02日 10:37
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。